遊びしょんかねー / 作詞 作曲 琉球民謡
1,面影のでんし たたなうち呉りば
うむかじぬでんし たたな うちくぃりば
(サーサー ションガネ スリ ションガネ)
○面影さえ立たないでくれたら
忘りゆる暇ん あゆらやしが (ヨンナ)
わしりゆる ひまん あゆら やしが (よんな)
(サーサー ションガネ スリ ションガネ)
○忘れられる暇も あるのだろうけれども
2,遊び面影や まりまりど 立ちゅる
あしび うむかじや まりまりどぅ たちゅる
(サーサー ションガネ スリ ションガネ)
○遊ぶ面影は 暇暇(まれ)に立つだけだ
里が面影や 朝ん夕さん
さとぅが うむかじや あさん ゆさん
(サーサー ションガネ スリ ションガネ)
○貴方の面影は 朝も夜も(立つ)
語句
・あしび 唄三線を楽しむこと
・しょんがねー 囃子言葉「しょうがない」が語源と言われるが不明。
1番上句の部分
・うむかじ 面影 心に浮かぶ姿 ~ぬたちゅん ~が浮かぶ
・でんし ~さえ すら・たたな<たちゅん 立つ の否定形 あとの「呉りば」に続く接続形
・うち あとの「呉り」に掛かって、強める。「うち晴りてぃ」(安波節)
・くぃりば 呉れたら
1番下句の部分
・わしりゆる 忘れられる
・ん も
・あゆらやしが <あゆん(ある)+ら(推量)
+
やしが ・・・だけれど 「あるのだろうけれども、忘れる暇もない」という反語表現。
2番上句の部分
・まりまり 稀(まり)の畳語(強調するために重ねる表現方法) 「までぃまでぃ」と歌う場合もある。
(「R」と「D」の入れ替わり)
・まりまりどぅたちゅる 直訳すると「稀稀にこそ立つ」だが「稀に立つだけだ」と表現を強調した。
2番下句の部分
・さとぅ 女性から見た恋人の呼び方 貴方(あなた)
・が の
・あさんゆさん 朝も夜も 「夕」は発音では「ゆー」yuu だが、詩的許容のため「ゆ」。yuuゆーは夕方ではなく「夜」。夕方は yuukaagiゆーかーぎ(夜の影)’iriee’いりえー yusaNdiゆさんでぃ