なりやまあやぐ

なりやまあやぐ/作詞 作曲 宮古民謡

工工四 なりやまあやぐ
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歌詞(漢字かな)

1,さー なりやまや なりてぃぬ なりやま
 そみやまや そみてぃぬそみやま

 さー なりやまや なりてぃぬ なりやま
 すみやまや すみてぃぬ すみやま

 ○馴れ山は馴れた山 染め山は染めた山

 (囃子)
 いらゆまーん さーやーぬ
 すみてぃぬ すみやま

 以下、囃子は省略)

2,なりやま参いすてぃ なりぶり さまずな主
 そめやま参いすてぃ そみぶり さまずな主

 なりやま んみゃいすてぃ なりぶり さますぃなしゅ
 すみやま んみゃいすてぃ すみぶり さますぃなしゅ

 ○馴れ(た)山行かれて 馴れすぎないように 貴方 染めた山行かれて 染めすぎないように貴方

3,馬ん乗らば たずなゆ ゆるすな主
 美童家行き 心ゆるすな主

 ぬーまん ぬらば たずなゆ ゆるすなしゅ
 みやらびやーいき くくる ゆるすなしゅ
 ○馬に乗るなら手綱を許すな 貴方 娘(の)家(に)行き心(を)許すな 貴方

4,馬ぬ美しゃや 白さど美しゃ
 美童美しゃや 色ど美しゃ

 ぬーまぬ かぎさや しるさどぅ かぎさ
 みやらび かぎさや いるどぅ かぎさ

 ○馬の美しい(の)は白さこそ美しい 娘(の)美しい(の)は色(気)こそ美しい

5,ぶり押し波や 笑いど押しず
 ばんぶなりや 笑いど迎い

 ぶりゆしなむや あまいどぅゆしすぃ
 ばん ぶなりゃ あまいどぅんかい

 ○折れ重なり寄せる波は 笑って寄せる 私(は)妻(として)笑って迎える

歌詞(かなのみ 音声読み上げ用)

1,さー なりやまや なりてぃぬ なりやま
 すみやまや すみてぃぬ すみやま

 ○馴れ山は馴れた山 染め山は染めた山

 (囃子)
 いらゆまーん さーやーぬ
 すみてぃぬ すみやま

 以下、囃子は省略)

2,なりやま んみゃいすてぃ なりぶり さますぃなしゅ
 すみやま んみゃいすてぃ すみぶり さますぃなしゅ

 ○馴れ(た)山行かれて 馴れすぎないように 貴方 染め(た)山行かれて 染めすぎないように貴方

3,ぬーまん ぬらば たずなゆ ゆるすなしゅ
 みやらびやーいき くくる ゆるすなしゅ
 ○馬に乗るなら手綱を許すな 貴方 娘(の)家(に)行き心(を)許すな 貴方

4,ぬーまぬ かぎさや しるさどぅ かぎさ
 みやらび かぎさや いるどぅ かぎさ

 ○馬の美しい(の)は白さこそ美しい 娘(の)美しい(の)は色(気)こそ美しい

5,ぶりゆしなむや あまいどぅゆしすぃ
 ばん ぶなりゃ あまいどぅんかい

 ○折れ重なり寄せる波は 笑って寄せる 私(は)妻(として)笑って迎える

語句

宮古島を代表する古謡。
妻が旅に出る夫にあたえる教訓歌。

・なりやま 馴れ山
・あやぐ 宮古島の伝統歌謡
綾言 あやごと 綾織のように美しい言葉(詩)。
・んみゃいてぃ  行って まいって
・ぶり 夢中になること
・さますぃな さま 様するな
・ぬーま 馬
・ゆるすな 緩めるな
・かぎさ 美しさ(宮古方言)
「ちゅらさ」(本島方言) 「かいしゃ」(八重山方言)。
・いる 色 色気という意味もある。
・ぶり 群れ 
・ゆし 寄せる  
・あまい にっこりわらうこと(宮古方言)
・ばん 私 (宮古方言) 
「わん」(本島)「ばん」(八重山)  
・ぶなりゃ 妻 (宮古方言)

参考

なりやまあやぐ :たるーの島唄まじめな研究

【宮古民謡】なりやまあやぐ(歌詞付き)ayatomoの宮古民謡チャンネル 〜OKINAWA MIYAKO-JIMA〜 – YouTube